「国内から久々の挑戦者! 度重なる挑発に一歩、怒る!!」
プロ25戦目 日本フェザー級王座防衛戦
VS.小島寿人(KC95~97巻収録)

国内にはもはや敵なしという状況下で日本王者・一歩挑戦に名乗りを上げたのは、ライト級から階級を落とした小島寿人なる選手。パンチングマシーンで2トンを超えるという、フェザー級の攻撃力を超越したハードパンチャーだ。青木や木村と同期の彼は、好人物だという触れ込みとは真逆に一歩に対して執拗な挑発を繰り返す。今までの対戦相手や、鴨川会長まで及んだその挑発に一歩は激怒。生まれて初めて、喧嘩にいく覚悟でリングに上がる。湧き上がる怒りで、ゴングが鳴っても拳を固めたまま動こうとしない一歩。対する小島も一切動かず、時間だけが過ぎていく。巻き起こるブーイングの中、ついに一歩が動いた! 高速のステップインで一気に間合いを詰め、得意の左を小島に見舞う! しかし、それこそ小島の狙いだった。一歩とまともにやっては勝てないと確信していた彼の狙いは、この一歩が得意とするパターンに合わせるカウンターだった。試合前の挑発も、全てはこのための布石だったのだ。渾身の右を振るう小島。カウンター一閃、王座移動かと思われたその時、一歩は今までに戦ってきた相手を思い出す。「負ける訳にはいかない!」踏み止まった一歩は、全力の左を打ち返す。空中で1回転する小島。即座に試合は止まり、一歩が勝利した。しかし、練習で鍛えてきた拳を喧嘩に使ってしまったという思いから、一歩にとっては苦い勝利となったのだった。 KOタイム1R2分7秒



週マガは毎週水曜日発売!! 講談社コミックの公式ポータル 漫画全巻ドットコム 少年マガジン コミックス
アニメはじめの一歩/vap Yahoo!モバゲー
(C)森川ジョージ/講談社